当院からのお知らせ

舌下免疫療法について

こんにちは戸塚そらいろ歯科です。

最近小さなお子さんなどシダキュアを用いた舌下免疫療法について説明したいと思います。

花粉症の方で薬を服用している方がいらっしゃると思いますが、舌下免疫療法薬シダキュアを使用していらっしゃる方は注意が必要です。
シダキュアには、抜歯時に窒息死する危険があると報告される重大な副作用があります。
口の中に傷があると、傷のところから薬の吸収が早くなり、アレルギー反応が出やすくなるそうです。そのため、抜歯等の外科処置だけでなく、口内炎等がある場合でも、気をつけた方が良いようです。

舌下免疫療法中の小児が歯科治療を受ける機会があるときは、以下の注意が必要です。

  1. 医療面接:患者様の方から舌下免疫療法中であることを申告するとは限りませんので、歯科治療前にはアレルギーに関する質問とともに舌下免疫療法についても確認を行いましょう(舌下免疫療法開始日やこれまでの症状など)。
  2. 舌下免疫療法の副作用として、口腔瘙痒感、口腔浮腫、咽頭刺激感、耳瘙痒感、稀に喘息増悪(発作)、蕁麻疹、消化器症状などが認められることがあります。このような症状は、舌下免疫療法開始初期(約 1 か月)に多いとされていますので、舌下免疫療法中の小児の口腔内には、このような症状が観察されることがあります。
  3. 抜歯をはじめとする観血処置後や開放創、ならびに口内炎や口腔内に強い炎症症状がある場合には、薬剤の投与によって出血や局所の炎症が持続する可能性があります。シダキュア®およびミティキュア®の添付文書には、重要な基本的注意事項として「抜歯後等口腔内の術後又は口腔内に傷や炎症等がある場合は、口腔内の状態を十分観察し、本剤投与の可否を判断すること。」とされています1,2)。なお同様の注意喚起は海外でもなされています3,4)
    ただし、これまで薬剤の服用によって窒息を含めた死亡例の報告はなく、歯科治療後に重篤な症状が発症したという報告はありません5)

以上のことから、免疫療法中の小児に抜歯などの歯科治療を行う場合、必ずしも休薬を行う必要はありませんが、抜歯後または口腔内に傷や炎症がある場合は、保護者様からシダキュア等の薬剤の服用についてかかりつけ医に相談していただくとよいでしょう。

参考文献 日本小児歯科学会

当院では、安全性を考慮して抜歯の前日から抜歯後5日間は休薬してもらうようにしております。今後、ガイドライン等出てくるようであればそれに準拠していくことになります。

 

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