オーラルフレイルとは
こんにちは 戸塚そらいろ歯科です。
今回はオーラルフレイルについて紹介したいと思います。
そもそもオーラルフレイルって何?
フレイルという言葉は英語だと思いませんか?実は、日本生まれの造語なのです。2014 年に日本老年医学会から虚弱(frailty)のことを『フレイル』と呼ぶことか提唱されました。フレイルは、健康な状態と病気や要介護の状態の中間です。フレイルにオーラル(口の)をくっつけて作った言葉がオーラルフレイルです。
オーラルフレイルをもっと詳しく
オーラルフレイルは『老化に伴う様々な口腔環境の変化、歯の数の変化、心身の予備能力低下も重なり、最終的に食べる機能障害へ陥るもの』とまとめられます。つまり、口の機能のささいな衰えが口や全身の機能を低下させてしまう状態と言えます。
オーラルフレイルの簡単セルフチェック
オーラルフレイルのリスクが自分でチェツクできます。点数が合計3点以上で
オーラルフレイルの危険性がありとなります。
セルフケアの歯をしっかり磨く、プロフェッショナルケアを受けるために歯科医院を受信することも大切なようですね。
オーラルフレイルを放置すると?
オーラルフレイルを放置すると、全身のフレイル、サルコペニア(筋肉の減少)、介護リスク、死亡リスクが2倍となります。オーラルフレイルは全身のフレイルに先行して起こると言われているので、口のささいな変化に気づいたら対処をする必要があります。
オーラルフレイル予防、治療
オーラルフレイルは全身の健康のためにも重要だということが分かりました。オーラルフレイルの予防のためには、何が出来るでしょうか。しっかりと咬むことが出来る歯や口が大切です。毎日のブラッシングなどのセルフケアに加えて定期的なプロフェッショナルケアを受けることを習慣づけると良いでしょう。オーラルフレイルかもしれないと感じたら、歯科医院を受診して相談をしてみましょう。歯に問題があれば、歯の治療が必要となりますし、筋肉の低下があれば筋肉をトレーニングする方法もあります。
参考資料
1)オーラルフレイルハンドブック.神奈川県健康推進課 / 公益社団法人 神奈川県歯科医師会
では、実際に歯科におけるオーラルフレイルでの評価方法について紹介したいと思います。
パタカテスト
こちらでは、5秒間または10秒間でぱ、ぱ、ぱ 、た、た、た、か、か、かというように上記の画像を参考に発音して見てください。
ここでパが発音しにくいと唇の筋肉が、タが発音しにくいと舌を前に動かす筋肉が、カが発音しにくいと舌を後ろに引く筋肉が低下しているのが評価できます。
ちなみに舌の筋肉は大きく分けて内舌筋(上縦舌筋、下縦舌筋、垂直舌筋、横舌筋)と外舌筋(茎突舌筋、オトガイ舌筋、舌骨舌筋)に分けられており。合計7種類の筋肉を用いて我々は飲み込んだり、発音したりしております。
このように口腔周囲筋が低下しないようにトレーニングしていくことが重要なのです。
戸塚そらいろ歯科では、これらの評価やトレーニング方法についても行っているので少しでも気になった方はご相談ください。