インプラントは痛いのか

2023.01.29

こんにちは、戸塚そらいろ歯科の丹羽健二郎です。

今回はインプラント治療の痛みについて紹介したいと思います。

インプラントは手術を行う治療方法ですから、痛みについて気になる人も多いでしょう。
何しろ、歯を削るだけでも嫌な人が大半ですから、歯肉を切開するインプラントに不安を抱くのは当然です。
そこで、インプラントの中で多くの人が不安に感じる部分を、その時の痛みの有無について解説します。
特に、治療内容が怖くて悩んでいるという人は、ぜひ参考にしてください。

①手術

最も不安に感じる場面でしょうが、実際にはほとんど痛みを感じることはありません。
と言うのも、抜歯の時と同じく麻酔を使用しますし、全身麻酔が必要なほどの手術ではないからです。
また、どちらかと言うと、歯茎を切開するという行為に恐怖を感じる人が多く、痛みよりも怖さの気持ちの方が強い人が大半です。

このため、歯科医院によってはフラップレス手術をいう、切らない手術を導入しているところもあります。
一切傷をつけないとまではいきませんが、手術時間も短い上に通院回数も短くできるのも利点です。
ただし、フラップレス手術は高い技術力で叶う治療法のため、導入している歯科医院が少ないのが難点です。

②麻酔

手術の痛みをおさえるための麻酔ですが、そもそも麻酔自体が痛いという人もいます。
その対処方法も存在しており、例えば点滴を使って鎮静剤を入れる方法もあります。
これは、全身麻酔に近い感覚を得るため、痛みはもちろん、恐怖心にも和らげることができるのです。

このため、手術に対して恐怖や緊張を抱く患者さんにとっては、非常に効果的な方法です。
しかし、患者さんの状態によっては骨造成が必要な場合もあり、
こういった場合は、鎮静剤に加え、どうしても従来の麻酔薬も必要になってきます。

③手術後の痛み

手術中は麻酔の効果で痛みがないものの、手術後に麻酔がきれてしまうことで痛みを感じてしまいます。
このため、手術後は痛み止めを使用することになりますが、
早めに飲んでおくことで、麻酔がきれたタイミングで痛み止めの効果を得ることもできます。
この痛みは一時的なものですし、時間の経過とともにおさまってきます。

一般的には一日で痛みがおさまるといわれており、大半の人が３日目には痛み止めを使用していません。
ただし、化膿や炎症を抑える薬（抗生剤）が処方された場合は、例え痛みがおさまっても最後まで飲んでください。
最も、こうした薬の利用に関しては、担当歯科医から詳しい説明があるため、
自己判断で飲むのではなく、担当歯科医の指示に従うようにしてください。

④日常生活での痛み

手術して間もない期間は、まだ傷口がふさがっていないため、時には痛みを引き起こすことがあります。
また、こうした痛みは患者さんの行動によって引き起こされることが多いため、次の点に注意してください。
基本的には血行がよくなる行為は禁物で、入浴や運動によって炎症と痛みを引き起こすことがあります。
入浴はシャワー程度にしておいた方がいいですし、運動が習慣になっている人も、控えるようにしましょう。

また、アルコールや喫煙も厳禁で、特に喫煙に至っては、単に痛みを招くだけでなく、
インプラント治療自体の失敗を招く恐れもあるので要注意です。
ちなみに、手術をした当日は、病気の時と同じく安静にすることを心掛けてください。
従来と同じ感覚で生活することで、思わぬ痛みや腫れ、炎症を引き起こすことがあるのです。