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歯周病と全身疾患について その1

こんにちは。戸塚そらいろ歯科の丹羽健二郎です。

今回は歯周病と糖尿病について説明していきたいと思います。

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの不足によって、通常よりも血液中の血糖濃度が高い高血糖の状態が続く病気です。

初期の段階ではこれといった自覚症状はありませんが、進行すると喉が異常に渇いたり、目がかすんだり、手足が痺れるといった特有の症状が現れます。その頃には、病状がかなり進んでいる可能性が高いです。

糖尿病が恐ろしいのは、さまざまな合併症を引き起こすことです。気が付いたら、命にかかわる異常が進行していたということもあるのです。現在、我が国では40歳以上の4人に1人が糖尿病か糖尿病予備軍と言われています。まさに国民病とも言える状況です。

歯周病でインスリンの働きが悪化する

糖尿病がもたらす合併症のひとつは、網膜に出血や剥離を生じる糖尿病網膜症です。最悪の場合、失明へと至ります。

次に、腎臓の糸球体に障害を起こす糖尿病腎症もあります。腎不全になると透析治療を受ける必要があり、1回4時間の治療を週3回も受けなければなりません。

そして、神経に障害が生じ、両足裏などに痺れを感じる神経障害もあります。以上が糖尿病の三大合併症です。さらに、足の動脈が詰まって切断に至る場合や、心臓の冠動脈が詰まる心筋梗塞もあります。

最近ではこれらに加えて歯周病が糖尿病の「第六の合併症」と言われています。

糖尿病の人は免疫力が弱まるため、歯周病菌による炎症が起こりやすく、歯を支える骨が破壊される骨吸収も進みます。

歯周病があると炎症促進物質が歯肉の毛細血管から血流に乗って全身に運ばれ、インスリンの働きを悪くしてしまいます。つまり、歯周病になると、血糖のコントロールが難しくなてしまうのです。

歯周病は糖尿病を悪化させ、その逆も起こり得ます。まさに負のスパライルと言える関係性なのです。

このように糖尿病は歯周病に関係しております。戸塚そらいろ歯科でも、インプラント治療をする際、ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)の数値が7%を切っている状態でないとインプラント治療をお断りしております。糖尿病のコントロールが大事と言えます。

参考 歯周病対策で生活習慣病を防ぐ!

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